横浜市戸塚区 F様邸 新築造園工事 外構工事④ 和風住宅 注文住宅 庭師

少し時間が空いてしまいましたが、の続きになります。

前回掲載した塀下地を左官仕上げをし吹き付け塗装をしたところです。

外注するとコストが跳ね上がりますのでこちらも全て自社で作業を致しております。

庭部分に『つくばい』を組みますが、今回は『水琴窟』を組み込む事にも挑戦しております。音と景色の両方を狙います。

猛烈に深く穴を掘りました。お写真は7分目くらいのものです。

大変マニアックな写真で恐縮ですが、水琴窟内に入れる甕の水の落ち方を調整し任意の位置に印をつけます。この水の落ち方(落ちる位置や粒の大きさ)が仕上がった際の音階になります。

その後据付をし、お施主様より支給頂いた瓦にて丁寧に包みました。

その後竹垣を。檜丸太・晒し竹の御簾垣です。

通常は竹の太さ7分(21m m)が一般的なのですが、奥行きの少ない庭形状ですので今回は6分(18m m)にて制作しております。

数寄屋建築にも見られるよう細ければ細いほどお上品な仕上がりになりますね。

そしてつくばい組。荷物整理の際に頂いたポケモンの毛布がお気に入りで御座います。

その後二手に分かれ私は骨格となる植栽をし、お手伝い頂いている森先輩は染め縄を引いてくださっています。

作業が進むにつれ徐々に写真映えする絵になってきました。

空間演出のジャンルは様々ですが、日本の伝統的な造園は立体的な成長する絵画であり、『間』(今でいう空間)を利用し景色を光らせてあります。

一刀一足の間合い、京間江戸間、間に合う、間が抜ける、間が悪いなど日本文化や言語には多くの『間』という言葉がありますがこの感覚は独特な物と思います。

物は少なく『間』を使い緊張感のある配置で洗練された空間にするとスッキリとする印象で飽きがきませんし植物の造形の美しさが際立ちますね。例えるとしたら床の間のお生花でしょうか。

創作門柱。この手のお仕事になると世にある製品では歯が立ちませんので創作いたしました。

その他色々と制作させていただいておりますが、全てを紹介すると長くなりますのでこの辺で失礼致します。少し涼しくなりましたら苔を貼り完成となります。どうぞ今しばらくお付き合いくださいませ。

◻︎FBページ 水琴窟 音色

◻︎ページリンク 横浜市戸塚区F様邸新築造園外構工事①

◻︎ページリンク 横浜市戸塚区F様邸新築造園外構工事②

◻︎ページリンク 横浜市戸塚区F様邸新築造園外構工事③