前ページ① の続きで着工後の流れになります。
重機掘削の前に草取りをします。早めに取り掛かり竣工までの間に何度か行えばしっかりと根っこから取ることが出来ます。これを怠るとずっと雑草に悩まされてしまいがちです。
各所墨出し後、敷地全体の下地の造成を致しました。
最初に路盤までやっておくと現場が綺麗で仕事がしやすいので基本的にはそうしております。
基礎の配筋をしコンクリートを打設致しました。
門柱の段取り。門灯周りは創作いたします。
門柱周りはこんな感じで進めておりました。
下地工事をどんどん進めていきます。お施主さまが頻繁に見に来て下さるのが嬉しいです。お話もとっても面白いですね。愉しくお仕事させて頂いております。
いよいよ見せ場の石積みが始まります。野面積みという種類の石積みで面的にカチッと決めるので上手く仕上がるかドキドキ?ワクワク?でした。
初日は庭工事の相棒であるNちゃんに来てもらい肝心な両隅を決めました。日曜日に本当にありがとう。
使用する石材は 木曽石 です。
木曽石の石積み・丹波の石張りと言ったら造園屋さんなら憧れるロマンのあるお仕事ですね。
この 野面積み ですが、城の石積みを起源として庭に取り込まれていますが、積み手によって様々な表情・美意識の形がありますね。
今回は城積みの様に力強く積むと土庇の繊細な仕事と調和が取れませんので、大中小程よく組み合わせ迫力が有りながらも上品な仕上がりを目指します。
調達材料に合わせて何度もスケッチをしイメージを高めます。自分の仕事に言い訳や妥協をしたくないですので、思い浮かぶ出来ることは全てやるよう心掛けております。
経験者は分かると思いますが、木曽石はどうしてもサイコロ状の石が多くその形に引っ張られやすいです。
他にも色々と進めております。
お施主様にはお茶の差し入れや旦那様がお休みの際には度々昼食を一緒にご馳走になっております。とても励みになり、思い出深い愉しい時間を過ごすことが出来嬉しく思います。
お心遣いに心より感謝申し上げます。